私のお気に入り~今週のお題「カラオケの十八番」より~

今週のお題「カラオケの十八番」

ということで、今回は私のお気に入りの曲の歌詞について触れながら、何か書こうと思います。

まぁ、私はカラオケに行くとサザンや桑田佳祐の曲ばっかり歌うのですが、今回はあえて別の曲を一つ。

海援隊の「スタートライン」をネタにしていきます。

これは金八先生シリーズの主題歌でもありますが、何といっても歌詞に魅力を感じる。

♪素直な奴ほど傷ついてしまう みんな上手にふざけて生きるのに たった一つの別れのために まっすぐ涙を流す人がいる♪

皆さんも「俺だ」、「私だ」と思うかもしれません。彼氏彼女との出逢いと別れ。人間にとって恋愛は最も幸せをもたらし、苦しみを与えるものです。

特に、一途に愛して幸せを噛み締めた後に振られた人はこの恋愛の真理を最も受け止めた人でしょう。

振る人はもう気持ちが冷めているわけですから一時の悲しみは在るにせよ、数時間経てば次の場所へと足を踏み入れます。

しかし振られた側はどうでしょう。別れたくない、まだ一緒にいたいのに一方的に切られたという事実を受け止めるのに時間がかかります。
立ち直ってもまた、苦痛がやってくる。
ノスタルジアに苛まれる日々にやりきれなさを感じるだけ。

でも、それはあなたが素直な人間だからです。
振る人は自分の人生の利益を考えて振るのですから、これまで尽くしてくれた人にも最後は「ふざける」のです。

「ふざける」のは人間の本質ですからこれに恨みを持っても仕方ありません。

振られた人に出来ることは「別れにまっすぐ涙を流して、そのあとはふざけて生きること」です。

素直に生きるとたった一つの別れに苛まれる日々が続きますから。

闇を選んでもいいんです。闇といっても犯罪に走ってはダメ。自分を仕事とか課外活動に没頭させるんです。それが楽しくなければ尚更よい。闇に生きていた方があとから来る微かな光に敏感になり、人生の些細なことに楽しさが生まれますよ。

「スタートライン」の歌詞にこうあります。

♪向こうの岸辺はあんなに明るく 街の灯りが夜を焦がすのに 微かな星の光を探して 闇を選んで走る人がいる♪

明るいところにだけいても、身近な幸せは感じませんから、闇の中に自分を送り込んでしまえば世界の見方が変わります。

これはブラック企業でも頑張れとかいう根性論ではなく、人生の真理だと思います。

人間は考える葦です。パスカルの言葉を借りましたが、悩んでいるのは生きている証です。

多分あなたを振った相手も所詮は考える葦。あなたとは違う次元で悩みに苦しんでいるはずです。
種別が異なるにせよ、同じ荷物を抱えて人は生きているのです。

闇を選んだあなたは振られたあなたよりも強くなり、今回の別れが実にちっぽけに見えてくるはずです。

そして最後に「スタートライン」の歌詞はこの言葉で締め括られています。

♪今私たちに大切なものは 今夜夢を語り合うことじゃなく 一人ぼっちになるための スタートライン♪

スタートラインに立てば人は走り出す事を許される。走っている過程で様々な景色があなたに降りかかる。恋人といた日々に立つことはなかったスタートラインにはこうした可能性が待っている。

今夜夢を語り合うことがそんなに大切でしょうか?夢は何かをやっている最中に現れてくると思います。

今語れる夢以外にもっといい夢があるはず。

皆さんもスタートラインに立って過去を見るのではなく、目の前の景色(未来)へ気持ちを傾けましょう。

どうせ生きるんだったら、前しか見れない人生の方がお得。

多分、素直な人ほど過去の生き方に正直者になっちゃうのかもしれません。

私も周りから素直なやつ、とか、真面目過ぎ、とか言われてきましたが、あれは裏を返せば「過去にこだわらず、ふざけてみなさい」というお叱りだったのかもしれません。

今、私はふざけた人間を目指しています。